2025年8月7日の世界一周から帰国して81日目。ピースボートの仲間たちが八ヶ岳に集まり、2泊3日のウクレレ合宿を行いました。私は10月30日、1泊だけの特別参加でしたが、再会を喜び合い、仲間との絆をさらに深めることができました。
10月30日~31日の動画
手術の日とウクレレ合宿へ
2025年10月30日(木)。今日は、骨折で緊急入院した相方の手術日。手術当日は誰も面会できないとのことで、私は予定通りウクレレ合宿先の八ヶ岳へ向かうことにしました。朝6時半ごろ、まだ少し薄暗い中を出発。車窓から見える秋の山々が、朝日を受けて少しずつ色づいていくのを眺めながら、気持ちを落ち着けてハンドルを握りました。
八ヶ岳の「ペンション駒城」に到着したのは、ちょうどウクレレの朝練習が始まっている9時ごろ。ドアを開けると、楽しそうなウクレレの音色が迎えてくれました。
八ヶ岳観光へ出発!
今日は参加者のミユキさんが、みんなのために八ヶ岳観光のプランを立ててくれました。朝から快晴で、まさにお出かけ日和!
10時出発をめざして準備を整え、ペンション前で全員そろって記念写真をパチリ。笑顔いっぱいの集合写真を撮ったあと、3台の車に分乗して元気に出発しました。車の中では、ピースボート仲間とのおしゃべりが弾み、笑い声が絶えません。
最初の観光地は「リゾナーレ八ヶ岳」へ!
ウクレレ合宿の観光初日は、ヨーロッパの中世の街並みを再現した人気スポット「リゾナーレ八ヶ岳」からスタートしました。エントランスには、季節に合わせたハロウィンの華やかな飾りつけがいっぱい!
カボチャやオレンジのガーランド、フォトスポットの魔女や黒猫のオブジェなどが並び、思わずカメラを向けたくなる可愛らしさでした。
敷地内を歩くと、まるで本当にヨーロッパの街を旅しているような気分に。ストリートの先には、澄んだ空の下に南アルプス連峰がくっきりと見え、その絶景にみんな感嘆の声を上げていました。青空と山並み、そしてどこを撮っても“インスタ映え”間違いなしの一枚になりました。
ゆず北川さんゆかりの「身曾岐神社」へ
次に向かったのは、ミュージシャン「ゆず」の北川さんが結婚式を挙げたことで知られる、身曾岐(みそぎ)神社です。八ヶ岳の自然に囲まれた神社は、凛とした空気に包まれていて、足を踏み入れた瞬間に心が洗われるような静けさ。

神社の敷地内には、歴史ある能楽堂もあり、季節ごとにさまざまなイベントや奉納の舞が行われているそうです。参拝を終えたあと、再び次の目的地へと向かいました。

ミユキさんの素敵な八ヶ岳の別荘へ
観光のあとは、今回の観光を企画してくれたミユキさんの別荘を訪ねました。八ヶ岳に別荘を構えて、もう10年ほどになるそうです。窓からはやわらかな光が差し込み、暖炉のあるリビングには心地よい時間が流れていました。
ミユキさんは「この別荘を買って、一度も後悔したことはないの」と笑顔で話してくれました。季節ごとに訪れては自然を満喫し、ピースボート仲間たちもよく泊まりに来るのだそうです。
名水とそばの里「三分一湧水」へ
次に訪れたのは、八ヶ岳の懐からこんこんと湧き出る名水「三分一(さんぶいち)湧水」。ここは「日本名水百選」にも選ばれている名所で、水辺には木々の緑が映り込み、静かに流れる水の音が心を癒してくれます。そんな美しい景色の中で、アグネスさんが歌を披露してくださりました。
そのあとは「そば処三分一」へ。ここでは、地元のそば組合が丹精込めて育てたそば粉と、北杜市の名水を使って毎日手打ちされる香り高いそばがいただけます。きりっと冷えた水で締められたそばは、のどごしが最高!名水と手仕事の恵みを味わう、贅沢なランチタイムになりました。

清里高原「清泉寮」で名物ソフトクリームを満喫!
美味しいそばランチのあとは、清里高原の自然に囲まれた人気スポット「清泉寮(せいせんりょう)」へ向かいました。広大な森と牧草地に包まれたこの施設は、もともと青少年のための指導者訓練キャンプ場として創設された場所だそうです。
清里の高原の風が心地よく吹き抜け、遠くには南アルプス連峰の雄大な姿がくっきりと見えました。そして、ここを訪れたら外せないのが名物の“清泉寮ソフトクリーム”!濃厚なのに後味がさっぱりとしていて、牧場直送の新鮮なミルクの風味が口いっぱいに広がります。
のどかな風景が広がる「まきば公園」へ
次に訪れたのは、八ヶ岳南麓の自然豊かな丘陵地にある「山梨県立まきば公園」。ここは県立八ヶ岳牧場の一部を一般開放した公園で、雄大な自然と広大な緑の牧草地が広がる、まさに“八ヶ岳の原風景”ともいえる場所です。
本来は牛や馬、羊などの動物たちとふれあえるスポットとして人気ですが、この日は少し静かで、見かけたのは羊が数頭だけ。
その分、のんびりとした空気に包まれ、遠くに広がる山並みと青空をゆったりと眺めることができました。せっかくなので、全員で絶景をバックに記念撮影!風に揺れる草原と八ヶ岳の雄大な姿を背景に、笑顔いっぱいの一枚が撮れました。

最後の観光地は「八ヶ岳倶楽部」へ
盛りだくさんだった八ヶ岳観光も、いよいよ最後の目的地へ。訪れたのは、俳優の柳生博さんが自らの手で切り開き、創設した「八ヶ岳倶楽部」です。美しい雑木林の中にたたずむこの施設は、まるで自然と建物が一体になったような心地よさ。

敷地内には、柳生さんのこだわりが詰まったギャラリーや、中庭を囲むように建つレストランがあります。期間限定で開かれているギャラリーやショップでは、作家さんの作品やクラフト雑貨など、どれも個性的で興味を引くものばかりでした。
地元のスーパー銭湯でほっとひと息
八ヶ岳倶楽部を後にして、ペンション駒城に戻る前に立ち寄ったのは、地元のスーパー銭湯。たっぷり歩いて観光を満喫した体を、ゆっくりと癒すことにしました。

広々とした湯船に身を沈めると、一日の疲れがふわっと溶けていくよう。旅の途中で入るお風呂の気持ちよさは格別ですね。しかも料金は800円! この充実ぶりでこの価格はまさに“コスパ最高”です。
手術無事終了の知らせと、笑顔あふれる夕べ
ペンション駒城に戻る途中、「手術は無事に終わりました」と病院から連絡が入りました。その一報に胸をなでおろし、ほっとした気持ちで車窓の夕暮れを眺めながら宿へ向かいました。
到着したのは18時少し前。ペンションではすでに夕食の準備がテキパキと進められていて、テーブルには、ヨッシーさんお手製のローストビーフとポテトサラダ、そしてアグネスさんが作った海鮮チヂミがずらり。
小麦粉をつなぎにしか使わず、ネギと卵を中心に仕上げたというチヂミは、外はカリッと中はふんわりで、その美味しさにみんなびっくり!

19時ごろから「かんぱーい!」の合図で楽しい宴がスタート。ワイワイガヤガヤ、旅の話や音楽の話でテーブルは笑い声に包まれました。
食事がひと段落すると、ウクレレとヨッシーさんのギターが登場!全員で大合唱が始まり、自然と手拍子や笑顔があふれます。
音楽の力って本当にすごいですね。

そして夜も更けてくると、今度はピースボートで流行っていたという“麻雀のようなカードゲーム(デジタル牌・テーブルゲーム)”で頭の体操タイム。「これどう出すの?」「あっ、上がった!」と歓声が飛び交い、気づけば深夜まで盛り上がっていました。

笑って、歌って、語って、遊んで、心も体も満たされた、最高の一日となりました。
合宿2日目
合宿2日目の朝はおいしい朝食からスタート!
翌朝は清々しい八ヶ岳の朝。外の空気は少しひんやりとしていて、窓を開けると高原の風が心地よく流れ込んできます。7時ころにはすでに朝食の準備が整っていて、テーブルにはのサラダ、スクランブルエッグ、おむすび等、そして温かいコーヒー。
差し入れで持ってきたテネリフェ産のツナ缶とメキシコ産(マンサニージョ)のマヨネーズを使ったサラダが、みんなに大好評!「これ美味しいね!」と声があがり、ちょっと誇らしい気持ちになりました。
合宿最後のウクレレ朝練!
朝食のあと、いよいよウクレレ合宿の最後の練習がスタートしました。朝8時からの「朝練」は、すっきりとした空気の中で行われ、みんな気持ちも新たにウクレレを手に取りました。一人ひとりが真剣な表情で、コードを確認したり、声を合わせたり。
気づけば約1時間半、休む間もなく集中して練習していました。最後の音が響き終わったときには、みんなの顔に達成感と笑顔が広がり、心地よい充実感に包まれていました。
再会を約束してお別れの時間
楽しかったウクレレ合宿も、いよいよお別れのときがやってきました。昨日、観光案内をしてくれたミユキさんをはじめ、4名が先に帰宅されるとのことで、朝から少し名残惜しい雰囲気です。10時ころ、ペンションの前に全員が集合して記念撮影。八ヶ岳の澄んだ空の下、笑顔で「また会おうね!」と声をかけ合いながらシャッターを切りました。

再会を約束し、手を振って見送るその瞬間まで、みんなの笑顔が輝いていました。

チェックアウトして昇仙峡へ!
11時少し前、荷物をまとめてペンション駒城をチェックアウト。次の目的地へ出発しました。向かったのは、2日目の観光地「昇仙峡」。途中、甲府の名勝・昇仙峡を登りつめた先にある、金峰山を御神体とする金櫻(かなざくら)神社に立ち寄りました。

木々に囲まれた静かな境内は、どこか神秘的で心が洗われるよう。この地で採掘・研磨された水晶で作った印鑑を使い、御朱印帳に押印されたキラリと光る水晶の印影がとても美しく、旅の記念として心に残るものになりましたね。神社を後にし、清らかな空気とともに再び昇仙峡へ。まだまだ旅は続きます。

奇岩と清流の絶景「昇仙峡」へ
いよいよ今回の旅の最後を飾る観光地、「昇仙峡」へ。到着したのは12時を少し過ぎたころでした。昇仙峡は、長い年月をかけて自然がつくり出した独特の奇岩や奇石が連なる名勝地。青く透き通る渓流の音を聞きながら、岩肌に刻まれた自然の造形美を眺めていると、まるで時が止まったような感覚になります。

私たちは渓流沿いのハイキングコースを約1時間ほど散策。木漏れ日の中を歩きながら、秋の風と清らかな水のせせらぎに癒されました。歩くたびに新しい景色が現れ、最後の観光にふさわしい充実した時間となりました。

旅の締めくくりは「甲州郷土料理わらじ」でランチ
昇仙峡の散策を終え、最後に訪れたのは、うなぎやほうとうなどの郷土料理が楽しめる「甲州郷土料理わらじ」。趣のある古民家風の建物で、木の香りが漂う落ち着いた空間に心がほっとします。
みんなのお目当ては、山梨名物の「ほうとう」と「鳥もつ煮」。ところが、人気の鳥もつ煮はB級グルメとして有名になっただけあり、なんと4名分で品切れ!ちょっと残念そうな声も上がりましたが、その代わりに馬刺しを味わった方もいて、それぞれ大満足のランチになりました。
熱々のほうとうは、かぼちゃの甘みと味噌の風味が絶妙で、体の芯から温まる美味しさ。旅の疲れもすっかり吹き飛びました。

食後は、みんなで甲府駅まで戻り、楽しかったウクレレ合宿もいよいよお開き。笑顔で「また会おうね!」と再会を約束し、それぞれの帰路につきました。音楽と自然、そして仲間との時間に満たされた、心に残る2日間の旅でした。
「次は二人で来てください」と言葉を添えて
皆さんと名残惜しくお別れしたあと、「早く元気になって、次は二人で来てくださいね」と優しい言葉とお土産をいただきました。その言葉に胸が温かくなりながら、車を御殿場の病院へと走らせました。

甲府市外を抜けたあたりで雨が降り出し、だんだんと夜の帳が下りていきます。ワイパーを動かしながら少し緊張した夜道を走り抜け、病院に到着したのは17時を少し過ぎたころでした。病室に入ると、相方はベッドに横になっていましたが、思っていたよりも元気そうな様子。「八ヶ岳、どうだった?」とニコニコしながら話を聞いてくれました。
感想
今回のウクレレ合宿の旅を通して、改めて感じたのは仲間との絆の深さでした。ピースボートの頃からつながっていた仲間たちですが、今回の旅ではその絆がさらに強くなったように思います。またいつか、この仲間たちと再び集まり、ウクレレの音色に包まれながら笑顔で再会できる日を心から楽しみにしています。



